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一般論に惑わされず、自分の目で見て自分の頭で考える【2022年入社式 木下斉さん講演メッセージ】

スタッフコラム

APR02, 2022 / Written by 大輔小林

一般論に惑わされず、自分の目で見て自分の頭で考える【2022年入社式 木下斉さん講演メッセージ】

2022年4月1日、株式会社SUMUSでは4名の新入社員を迎え、入社式「START UP」を開催しました。

入社式では、先輩社員からのメッセージや、4人の新入社員による決意表明に加え、ゲストに地方活性化のプロフェッショナル、木下斉さんをお招きし、特別講演をしていただきました。

「大企業に行くやつは四流」
「20代のころの給料は貯めるな」
「適切に手を抜け」

など、刺激的な言葉もたくさん飛び出しました。

以下、木下斉氏の講演メッセージより一部を抜粋してご紹介します。

大企業に行くやつは四流

世の中で常識と言われていることは、今大きく変わってきています。私が今の皆さんと同じ年代だった20年前と比較すると、「一般的にこうだ」と言われていることは、全くと言っていいほど違います。

ちょうど20年前、僕の大学時代の同級生は、某テレビ局に入社しました。新入社員にも関わらず、年間に6回くらいボーナスをもらって、無駄に高い買い物をしていたりしました。

ところがそれから月日が流れ、タクシーチケットが使えなくなり、ボーナスがなくなり…もともと考えていた生涯年収なんてほとんどもらえない…

結局、優秀な人はどんどん辞めて、転職をしていきました。

そのテレビ局は就職したい企業ランキングは常に上位、生涯年収1位、なんて言われていた会社です。こんなことになるなんて、20年前には誰も考えていませんでした。

結局、変わらなかった組織は、圧倒的に競争力がなくなっていったということなんですね。

20年前、アメリカに留学していた友人たちは「大企業に行くやつは四流」だとよく言っていました。

一流の人、一番優秀な人たちは、スタートアップやベンチャーとして、雇われるのではなく、自分でどんどん事業を立ち上げていきます。

二流の人たちは、そうしたベンチャー企業に入社します。

三流というのは、自分で小さな事業をやるような人。

そして最後、四流の人は、自分で何かをすることもできないし、新しい勢いのある会社にも入れないので、とりあえず昔からやっているような大企業に入る、というのです。

当時は僕も「ほんとかよ!?」と思っていましたが、今となってはよく分かります。これこそが、アメリカのこの20年の基盤を作っていったんだと思います。

日本では、まだまだ「規模が大きいから安定」だと言われがちですが、全くそうは思えません。

20代のころの給料は、貯めない

さて、新入社員の皆さん。若い頃の給料は、貯めても無駄なので貯めないでください。これ、すごく大事です。

例えば、IT系のスキルやプログラミングを学べば、仕事にすぐに取り入れられます。報告書を作るにしても、自分でフォーマットを決めて、プログラムを組んでおけば、自動的にレポートが生成されるようなこともできます。毎回ゼロから報告書を書く時間を効率化できる

まっとうに仕事をしていくと、どんどん仕事ができるようになるので、給料は成果に応じてだんだんと上がっていきます。だから、若いころの多少の給料は貯めずにちゃんと自分に投資をしていくことのほうが大事です。

それをやらずにせせこましく、毎月定期的に給料が振り込まれるような働き方をしていると、実は失うものが大きいんです。

例えば、取引先や同業者、先輩後輩など自分が付き合っていく人材に対して、どういうバリューが提供できるか?自分に投資をしないような人は、提供できるバリューも小さく、取引ができないですよね。

GIVE&TAKEという言葉がありますが、そもそもGIVEできない人はTAKEもできません。

自分が持っている時間やお金を投資して、自分のバリューを高めていかないと、社内でも社外でも一緒に仕事をするということが難しくなっていきます。

優先順位を決めて、適切に手を抜く

組織の中で働いていると、自分の優先順位を考えることを諦める人が出てきます。

「急に言われたから」、「あの人に言われたから」と、焦って一生懸命時間かけてやってはいるんですが、物事全体の優先順位を自分で決められていないから、そういう人は結果成果が全然伴わないんです。

会社にとって一番良いのは、残業もせず、短時間で仕事をして、めっちゃ成果を出してくれる人材です。一生懸命ダラダラ仕事をしながら、優先順位を決められない人って、実は一番困るタイプです。

常に自分で優先順位を決めて、自分のバリューを高めながら、GIVE&TAKEで会社の人とも、同僚とも、社外の人とも取引をしていかなくてはいけません。

人材には、できることと報酬の関係が五段階ある、という話を先日耳にしました。

【第一段階】言われたことができる 年収200万円~500万円

【第二段階】手に職を持っている 年収400万円~800万円
…この人に頼めば、ちゃんとやってくれる。秀でている部分が明確。

【第三段階】マネジメントができる 年収500万円~1000万円
…メンバーのタスクを管理しながら、物事を進められる。

【第四段階】リーダーシップをもっている 年収1000万円~3000万円
…「何を目指しているのか」を示して、メンバーのモチベーションを鼓舞できる。

【第五段階】仕組みを作れる 年収3000万円~
…どういう仕事をすると、どういう成果が出るかをプログラムできる。

これは飲みながら話をしていたことですけど、確かにそうだなと思える区分になっていると思います。

日本ではよく、「あいつは頑張っている」と頑張りを評価されることがありますが、一生懸命ノートをキレイにとる奴に限って、成績がイマイチだというようなことありませんでしたか?重要なのは、ノートを取ることじゃなくて、成績をとることですよね。

言葉を選ばずに言うと、生産性の高い仕事をするためには、いかに適切に楽をするかがすごく大事なんです。どこが勘どころかを見つけずにずーっと頑張るという働き方は、本人も辛いですけど、周囲も辛いんです。

一生懸命やってることは分かるけど、成果が伴わない人を認めることはなかなか難しい。

学校では学生はお客様だったからそれでよかったんです。企業活動では、限られたチームで収入を貢献度に応じて分け合いますから、一生懸命やるけど、貢献しない人ってすごく困ります。

いかに手を抜きながらパフォーマンスを上げるかということを、ぜひ考えてください。

成長市場にいることの大切さ

最近は地方創生とか言われたりしていて、大企業も地方ネタに触手を伸ばしているので、僕も勉強会に呼ばれるんですけど、行ってみると高齢者介護施設かと思いますよ。

ほんとうにこんな高齢者が会社を経営しているのかと驚くくらい、おじいさんばかりです。

これは日本の深刻な問題で、介護施設に入るような年齢にならないと社長になれないなんて終わってます。ハッキリ言って、あんな会社に入ったらどんな優秀な人材でもそこで終わりです。

日本の会社に勢いがあったのは、戦争が終わった後です。

このころ、日本で最大の企業(組織)が二つ解体されているんです。

一つは、軍隊です。当時は、軍隊もリスペクトされていて、優秀な人材がたくさん入っていました。研究所なども日本全国にたくさんあったのですが、それが全て解体されました。

そしてもう一つ、アジア最大の企業、南満州鉄道。「満鉄がなくなるなんてありえない!」と思われているくらい、絶対安定株で、優秀な人たちがたくさん働いていました。

これは一瞬悪い話に聞こえるんですが、この二つの大きな組織の解体によってたくさんの若い優秀な人材が外に出てきたんです。また、大手の上場企業では、戦争に加担していた責任を取り役員たちが職を離れ、経営陣が一気に若返りました。

軍隊を出た優秀な人材の中には、自分で商売をはじめる人も出てきました。その一つがSONYです。SONYの創業者の盛田さんは、もともと海軍の研究所に勤める天才技術者でした。

おそらく、戦争で負けてリセットがかからないと、ずっと優秀な技術者たちはそのままそこで働き続けていたはずです。彼らが解放されたことでガラッと雰囲気が変わりました。若い世代が活躍できたからこそ、戦後日本は急成長ができたのではないでしょうか。

それがまた70年くらい続いてきたことで、今また、おじいちゃんが集まる会になっているんです。

10年後、20年後には全然環境が変わっていると思いますので、楽しみにしておいてください。どんなときも、自分で手に職をつけて、成長する分野にいるというのはすごく大事なんです。どんなに大きくても、成長しない分野にいることほど若い人にとって損はありません。

抱え込み独り占めする時代から、皆と繋がる時代へ

これからは、仕事のやり方も、一人や一社で抱え込んでスケールアップするのではなく、色んな仲間や会社と繋がって、全体のインパクトを大きくするスケールアウトが重要になっていきます。

自分だけ抱え込もうとしたところで、他が連携をする時代になっているので、それだけで疎遠になってしまいます。最近のロシア情勢が良い例ですね。

自分の会社だけを大きくしていこうとする時代はとっくに終わっていて、誠実に色々なところと取引をしていき、ノウハウを共有しながら、業界自体のパイを大きくしていく、という時代になっています。

これの良い事例が、福岡市にある「ふくや」という明太子屋さんです。

「ふくや」は明太子を開発しただけでなく、その作り方を教えて回ったのです。競合の明太子屋さんがたくさんできたのですが、その結果明太子は4000億円くらいの大市場になりました。

創業者の方は、明太子を珍味にせず、食卓に並ぶ漬物のように、色んな会社が色んな味を作るものにしようとされたそうです。もしあのとき、「ふくや」が明太子を独占していれば、コンビ二のおにぎりの具になるような食材にはならなかったでしょう。

また、九州には青汁のキューサイなど、通信販売の会社が九州にはたくさんあるんですが、そのきっかけを作ったのも「ふくや」でした。

競合の明太子会社が増えたことで、一時期「ふくや」の業績は落ち込みました。そこで導入したのが、電話の通信販売です。かかってきた電話番号で、誰からの注文かが分かるデータベースを作り、業績が大きく向上しました。

そのときも、周りの人たちに通信販売の良さを伝えたのです。

自社の権利だけを守ろうとするのではなく、業界全体で方法やノウハウを共有していくことで、まちとか住まいとか働く場所が中長期でみんなにとって価値があるところになり続けるんじゃないかなと思います。

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【まとめ】一般論に惑わされず、自分の目で見て自分の頭で考える

木下さんの講演では他にも、住宅やまちづくりについても「一般的に言われていること」と「自分で実際にやってみたこと」にどれだけ乖離があるのか、具体的な事例を示しながら教えていただきました。

一般論、常識に惑わされることなく、この先の人生を自分で考えて歩んでほしい-

そんな素敵なメッセージを受け取りました。

今回入社した4名の新入社員メンバーも、ぜひ今日の話を振り返りながら、大きく成長し続けていってほしいと思います。

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