◆WEBサイトの価値は「集客力」・「コンテンツ力」・「営業力」で決まる
皆さんは、自社の
WEBサイトの価値について考えたことがありますか?
一般に、
WEBサイトの
「集客力」は「セッション」や「ユニークユーザー(
UU)数」といった数値で表されます。セッションは、その
WEBサイトが「何回見られたか」で、ユニークユーザー数は「何人の人が見ているか」という指標です。
1ヶ月間に、
1人のユーザーが
3回、
WEBサイトを見たとしたら、月間の
UU数は「
1」、セッション数は「
3」となります。
「熱心なファンが月に何度も訪れる」サイトもあれば、「ほとんどのユーザーが一度見れば十分」なサイトもあるので、セッションと
UUは双方、注意を払って確認する必要があります。
これらをベースに、「サイトに来た人は何ページ見ているのか:平均
PV」や、「サイトに来た人は何分くらい見ているのか:平均滞在時間」などの、
WEBサイトの
「コンテンツ力」を計る数値を計算していきます。ユーザーの興味を引くコンテンツがそろったサイトは、平均
PVや平均滞在時間が長くなる傾向にあります。
そして、
WEBサイトに集めたユーザーのうち、何割が「資料請求」や「来場予約」、「イベント申し込み」などの具体的なアクションを起こしたか、を計算して分かるのが「コンバージョン数」です。これは
WEBサイトの
「営業力」といえるでしょう。
大まかに、
・どれだけの人が、何回サイトを見ているのか:集客力
・来訪者は、どれくらいサイトを見てくれているのか:コンテンツ力
・サイト来訪者のうち、何割にアクションを起こさせているのか:営業力
の3つで、
WEBサイトの価値は決まります。
◆どれくらいの数字を目標にすればいいの?
では、それぞれの数値はどくらいあれば「成功」といえるのでしょうか。実際に、成功している会社の数値を目安に見ていきましょう。
・「営業力」:セッションの総数に対して0.5〜0.7%
・「コンテンツ力」:1セッションに対して平均で5PV、3分間の滞在時間
・「集客力」:広告宣伝費によって変動するが、
50棟以下 2,000UU以上
50棟以上 4,000UU以上
100棟以上 10,000UU以上
が目安となります。
実際に「成功」とされる会社の事例では、「集客力」に関しては上記のおおよそ
2倍の数値を達成しています。
◆サイト来訪者が「何で見ているのか」を把握しよう
また、気をつけなければいけないのは、パソコンとスマートフォン、どちらで見られているか、です。
インターネットの利用傾向としては、
今ではスマートフォンで圧倒的に多く、サイトもスマートフォンで見られることが多いのが一般的です。しかし、エリアによって比率が異なることもあるので注意が必要ですし、それぞれの平均
PVや平均滞在時間、コンバージョンも把握する必要があります。
例えば特徴的なある会社では、
・パソコン:平均PVが3.52、コンバージョンは0.73%
・スマートフォン:平均PVが2.99、コンバージョンが0.00%
となっています。
ここから分かるのは、パソコンではコンバージョンできているユーザーを、スマートフォンでは取りこぼしている、ということです。少々乱暴ですが、スマートフォンサイトを改善し、そのコンバージョンをパソコンと同等まで引き上げることができれば、コンバージョンの数が倍になる、ということです。
ある成功事例の会社では、コンバージョンは圧倒的にスマートフォンが多いため、今ではスマートフォンサイトのみを更新する、といったこともあるようです。
◆サイト来訪者が「どこから来ているのか」を把握しよう
自社のサイトに、今、どれくらいの広告宣伝費をかけて、どれくらいの集客ができているか、把握されていますでしょうか。例えば、「何万部チラシをポスティングしたら、これくらいのサイト集客があった」といった感覚は持たれていますでしょうか。
この分析が重要なのは、チラシが強いのか、
SNSが強いのか、雑誌が強いのかなど、
どの経路が今の「旬」なのかが分かること。
経路は大きく分けると以下の通りとなります。
・オーガニック・サーチ:Yahoo、Googleなどの検索から
・ダイレクト:お気に入りやQRコード、LINE@などから
・リファーラル:他WEB・サイトの 広告、リンクから
・ソーシャル:SNS関連から
各社の業態によって実態は異なりますが、住宅工務店の場合は、新規のサイト来訪とリピーターが
50%ずつの割合がちょうど良いといえます。新規来訪の割合が
40%を下回るようであれば、広告宣伝費が足りていない、と考えるべきです。
一般には「◯◯工務店」「◯◯ハウス」、住宅商品ブランドの名前など、チラシで「◯◯で検索!」といった形で指定したワードでの来訪が最も多くなり、多くの企業で
50〜
70%を超えています。つまり、
折込広告やポスティングチラシからの誘引が、集客の大変を占めています。
その他、成功事例の会社で特徴的なのは
SNSからの集客を実現していること。
ここからはサイトへの集客施策を深掘りしていきますが、なかでも重要なのは
・SNSは新規顧客を創造するツールとして活用できているか
・SEO対策は今後どこまで必要なのか
・雑誌やフリーペーパーなどの媒体は、サイト集客にどれだけの結果をもたらすか
となります。