◆そもそもSEOとは?必要なものなの?
SEOとは「
Search Engine Optimization(検索エンジン最適化対策)」の略語で、
Googleや
Yahoo!などの検索サイトで、検索結果の上位に表示させるために行う一連の取り組みのことです。例えば「◯◯県 注文住宅」などのワードで検索した時、自社サイトが表示検索結果の
10ページ目、
20ページ目に表示されているだけでは、検索エンジンからサイトへの流入はほとんど期待できません。これを
1ページ目、さらには一番上に表示させるために行うのが、
SEOです。
多くの会社で、
SEOには一定のコストをかけていると思います。しかし、この
SEO、今の時代に本当に必要なのでしょうか?
結論を先に出してしまうと、
「検索ワード」によって異なる、つまり不必要な場合も多々ある時代になっているといえます。
◆必要なSEOと不必要なSEO
かつて、インターネットが普及しはじめた
2000年代初期では、「おうちを建てたい」と考える人は、どこで調べるべきかが分からず、「○○県 注文住宅」や「○○県 デザイン住宅」といったワードで検索をしていました。その時代であれば、これらのワードでの
SEOは一定の効果が見込めたといえるでしょう。
一方、現在では
SUUMOに代表される比較サイト、口コミサイトが溢れ、
「どこで調べるべきか」が容易に分かる時代になっています。結果、上記のようなワードでの集客は、もう見込めないといっても過言ではありません。
実際に和歌山県の状況を見てみましょう。
1ヶ月間に
SEOのコストとして
5万円をかけ、「和歌山県 ◯◯」で検索して
WEBサイトを来訪してくれた人の数です。
1ヶ月間で
26件のサイト来訪があり、
1件の来訪あたり
2,600円のコストがかかっています。これは
SNSマーケティングの1,000倍以上のコストがかかっている計算になります。
また、ある成功事例の会社では、
WEBサイトへの流入ワードは下図のようになっていることからも分かるように、社名での検索、
いわゆる「指名検索」において上位表示されるだけで十分ということができます。
◆Googleは「リアルじゃない」時代
2016年
3月の「
B Dash Camp 2016」にて、インスタグラムの著名人
GENKINGが
「GoogleはSEO対策されていて『リアル』じゃない」
と
10代消費者の感想を代弁したのが象徴的な出来事でした。特に若い世代で、
Googleの検索結果の上位表示が、「リアルじゃない=
SEOや広告の結果」だと認識し、信用していないといえるでしょう。そのため、
SNSによる拡散だけでなく検索そのものも、
SNSで行っているのです。
検索結果の最適化よりも、
SNSを活用しながら
「情報に埋もれないよう、いかに自社の魅力を発信していくか」が重要な時代になったといえるでしょう。