◆必要なのはコスト配分の最適化
広告効率の高いものにコストを集中し、低いものを切り捨てていく、といった考え方は当然のことと思います。特にWEBサイトの集客においては「どの広告を見てサイトに来訪したのか」を、サイト解析によって測定することが容易です。
測定方法はシンプルなもので、かけた費用に対してWEBサイトにどれだけの来訪があったかを比較するだけです。
実際に、ある会社の事例を見ていきましょう。
・雑誌:「SUUMO」の出稿は年一回に減らす(WEBは継続)
・フリーペーパー:月額からスポットに
・外部リンクSEO:ゼロに
そして、コストをインスタグラムなどの効果の高い施策に集中させ、業績を伸ばしています。
ぜひ、効率の悪い広告から予算を削り、効果が高い広告によりコストを配分するよう見直しをかけてください。
◆コスト分散の愚を避けましょう
コストの最適化は、出稿戦略だけでなく、ブランド展開においても可能です。
ある会社の事例を見ていきましょう。その会社では複数ブランドを展開しているのですが、以前はそれぞれのブランドごとにチラシを作ったり、Webサイトの集客を図っていました。しかし、この戦略では一定の規模感を超えたところで、業績が伸び悩む結果になります。
そこで、もっとも人気の1ブランドにコストを集中させ、そこから「こぼれた」ユーザーを、他のブランドに誘導するよう、ブランド戦略を変更しました。すると、2年間停滞していた業績が大きく伸長したのです。
業態にもよりますが、来訪者のほとんどが、実際に家を建てるわけではありません。しかし、家を買わないのであれば、リフォームはどうか、エクステリアはどうか。「こういった新築物件を建てている会社なら、新築じゃなくてもお願いしたい」という気持ちを喚起させているか。そういった点での見直しも必要になると思われます。
一覧へ戻る