兵庫県の姫路・加古川・たつのを拠点に家づくりを手がける、株式会社山弘様。2020年10月、長年運用していた新築住宅用ホームページを大幅リニューアルしました。SUMUSに制作を依頼した経緯やリニューアル内容、その効果などについて、代表取締役の三渡眞介社長(以下 三渡社長)にお話をうかがっていきます。
株式会社山弘とは
【本社所在地】 兵庫県宍粟市
【従業員数】 55名
「工務店特化であること」が決め手に
SUMUS: 約半年間に渡るリニューアルプロジェクト、ありがとうございました。リニューアル前のホームページは、スマートフォン用とPC用で別々の管理体制になっていましたね。管理の手間がかかって流入数なども分散してしまっているという課題も感じていました。
三渡社長: 旧ホームページはかなり古くなっていたので、ずっとキレイにつくり直したいと思っていました。コンバージョン(イベントやモデルハウスへの誘引)も思うように取れていなかったですしね。
SUMUS: 数ある制作会社の中から、どのようにして当社を知って発注してくださったんですか?
三渡社長: 知り合いの工務店から「工務店のホームページ制作を得意としている会社がある」と教えてもらったんです。工務店とホームページの両方についての経験値があるなら、もうSUMUSに任せたらいいんじゃないかと。
文章・写真・動画で、人柄や活動を可視化
SUMUS: 三渡社長から相談を受けて、当社ではまず打ち出したい内容や想いをヒアリングさせてもらいました。そこで見えてきた一つの鍵が、“建築好きがつくる家”を提供しているということ。そこで、資材や部材についての説明に重きが置かれていた旧サイトから、訴求内容や優先順位を大きく変更することにしました。インタビュー形式のスタッフ紹介や社員ブログなど、社員一人ひとりの人柄や活動がきちんと見えるコンテンツをつくるという方向性に定めていったんですよね。
三渡社長: 印象がガラリと変わりましたよ。中でも気に入っているのは、社員ブログ。みんな熱心に書いてくれていましてね。常にサイトが更新されている状態が保てるのが非常に良い点。今では月間200件ほど更新しています。自己表現をする場ができたことに喜んでもらえているのかもしれません。
SUMUS: それは驚異的な数字ですね。習慣化するために何か取り組みをされているんですか?
三渡社長: 部署ごとでローテーションを決めてやってくれています。また、更新ランキングを見える化することで、それぞれが楽しみながら率先して書き込んでいるというのもありますね。「ブログを書く」ということに馴染みがなかった社員も多いですが、お客様から「あの記事を書いた人だ」と言われることもあり、それが一つのモチベーションにつながっていると思います。「事前に自分の書いた文を見てくれているから、商談では距離を縮めるまでのスピードが上がった」という声もよく聞きますね。僕自身も、このブログを通して社員の意外な一面を知れましたよ。
SUMUS: 社内での動きにも良い動きが生まれて嬉しいです。コンテンツの内容を詰めていくとき、社長から言われて面白かったのが「リフォームのページにビフォーアフターの写真をただ並べてもなんも面白くないやろ」という本音の話。結果的に、リフォーム作業のリアルな様子を動画でアップするという、他ではなかなか見ないコンテンツができあがりました。
三渡社長: リフォームの新規集客に直接つながらなくても、「メンテナンスをちゃんとやってくれる会社なんだな」と新築住宅の発注先を決める判断材料にはなってくれていると思います。作業している社員たちが面白そうにやっているというのも伝わりやすいですよね。また、ひとつのことを複数の角度から見せられるよう、SUMUSが広い視点で見せ方を提案してくれました。
SUMUS: もともとあった「家づくり進行中」というコンテンツが面白く人気もあったので、それに紐付けて、一軒建てるごとに「施工前・完成後・引き渡し後の暮らし」の3記事に分けて伝える方式に仕立てました。さまざま角度から見られるよう工夫を散りばめながら、建築好きの社員の想いや活動が手に取るように見えるコンテンツづくりを意識しています。
モデルハウス見学の直接予約数が増加
SUMUS: さらに、イベント参加やモデルハウス見学にうまくつなげられていないという実情を踏まえて、山弘様のためにイベント予約管理システムを新たに開発しました。実は予約状況が自動更新される仕組みを入れるのは、工務店のホームページとしてはかなりレアなんですよ。
三渡社長: そうなんやね。大幅にデザインを変えたこともあってか、その後ホームページからの予約はかなり増えたんですよ。リニューアル前は、お客様はまず総合展示場に来場して、そこで初めて当社のモデルハウスを見て商談・成約につながっていくパターンがほとんどでした。しかし現在契約にいたっているお客様は、皆さんホームページから直接予約をしてくださった方々。直接予約数は月6〜7件程度と、約30〜40件だった総合展示場経由の接触数よりは少ないですが、成約数は横ばいからやや増加の傾向にあるんです。なんとなく総合展示場に来た人ではなく、最初から当社に興味を持ってきてくれた人と接触できることで、社内のリソース削減にもつながりました。
SUMUS: 新型コロナウイルスが流行りはじめたタイミングだったことを考慮しても、今回のリニューアルは、当初の課題だったコンバージョンにしっかり結び付けられているようですね。
常に楽しんで取り組む、相談しやすい相手
SUMUS: リニューアルから約1年が経ちましたが、今も山弘様の広報担当者と週1ペースで打ち合わせをさせてもらっています。「これはどうしたらいいでしょうかね」と気軽にご相談いただけてありがたいです。
三渡社長: ホームページは家づくりと同じで、つくったら終わりではなくその後のメンテナンスが重要。だから、一緒にやるならいつでも相談しやすい相手であることが欠かせないポイントだと思うんです。その点において、SUMUSは非常によくやってくれている印象ですよ。
SUMUS: ありがとうございます。最後に、もし知人の方へSUMUSを紹介するとしたら、どのようなことをお伝えいただけますか?
三渡社長: やっぱり、WEBのことも工務店のこともわかってくれる会社だということですかね。僕らだけじゃわからないWEBマーケティングのこともアドバイスをくれるし、工務店のホームページ制作の実績が多いからこそ、他の工務店で成功した事例を生かしやすい。あと、「ニヤニヤと楽しそうにやってくれたよ」とも付け加えますね。こちらからお願いしたものをワクワクしながら面白がって取り組んでもらえると、僕らも嬉しいじゃないですか。建築もホームページも、常に面白い仕事をしたいですから。
SUMUS: 本当に楽しかったですよ。山弘様は「SUMUSの持ち味を生かしてくれ」というスタンスで、いろんなことを任せて挑戦させてくださいました。本当にありがとうござました。